「一生の思い出」
青葉台中 M.Y.
明治大学付属明治,明治大学付属八王子,中央大学附属横浜 合格
私の中学校生活は,どんなときも多忙で,かつ充実していました。「進路」という聞き慣れない言葉を突きつけられた中学三年生の春。そしてすぐに始まった夏期講習。部活,生徒会長,そして受験勉強。私には常にこの三つが背中にどっしりと積み重ねられていました。受験勉強にどんどんと火がついていくにつれて,私はいつも不安にかられるようになりました。
「このままではだめだ。」
毎日毎日その繰り返しで,泣くこともしばしばありました。
その不安とは裏腹に両親の期待はますます高まっていきました。父は私が数学が苦手なことを知ると,何冊も参考書を買ってきました。頼んでもいないのに国語や英語の参考書も買ってきては,私の机の上に積み重ねました。日常の会話も勉強の話ばかりでした。成績がどうだとか,受験校はどうだとか,塾でどうだとか。だんだん嫌気がさした私がいました。今思えば,思春期真っ只中の私に寄り添おうとしてくれていたのだと思います。けれど,机の上に積み重ねられた本は私の積もりに積もった不安をそっくりそのまま表していました。
受験期,そんな私を一番支えてくれていたのは塾の仲間でした。毎日過酷な日々を共にして悩みを相談して笑って,ときには泣いて。これからの人生,この思い出はきっと忘れないと思います。
結果として,第一志望である慶應義塾女子高等学校には合格できませんでしたが,第二志望の明治大学附属明治高等学校,第三志望の明治大学附属八王子高等学校に合格できました。もちろん,第一志望に合格できなかったことはとても悔しいです。しかし,ベストを尽くしてきました。これからは,新たなステージで最善のスタートができるように努力を積み重ねていきたいです。私は私らしく,生きていきます。